作者名不明

作者名不明


2004年2月7日から3月21日まで、東京都現代美術館にて「球体関節人形展」が催された。それを見た後、パリに行って、Hall Saint Pierreで催されている人形展を見た。両方を見て、「球体関節人形展」の目録で種村季弘が述べているのと同じ感想を私も抱いたのである。曰く、「ヨーロッパの自由な人形造形の可能性に比べると、日本の人形は何かまじめに思いつめている感じがある。狭いんですね。もっといろんな可能性があって良いと思う。」と。

パリの "Poupees" 展では、1階にはアフリカ各地やペルーやコロンビアの各民族の人形が集められ、2階には現代作家の作品が展示されていたが、いずれもとてもインパクトがあり、思わず声をあげて笑ってしまうようなおかしな人形や、かわいい人形、悲惨な恐ろしい人形、美しくて惚れ惚れしてしまう人形など、多彩でとても楽しめたのだった。




David Drutinus

Morton Bartlett