■9月3日早朝にミラノを出発して、ブレッシアでチシタリアと合流。チシタリアを運んでくれるレッジャーニさんのトラックの後について、「コッパ・ドーロ・デル・ドロミテ」に参加するために、コルティナ・ダンペッツォの街まで行きました。

この街は、第1次大戦までオーストリアの領土だった土地だけあって、イタリアの街というよりは、オーストリアっぽいところでした。

標高1,211mのところなので、歩いている人もセーターや革のジャケットを着ていて、そのなかでアロハを着ているのは、ぼく一人だけでした(笑)。それほど寒いという感じではなく、気持ちのいい高原の空気を吸ってきたという感じでしたね。

■初日は、その街でまず車検があって、チシタリアの登録をしました。そして翌日4日からスタート。ドロミテ山脈のあたりを走ってきました。

ドロミテは、ドロマイト、石灰岩みたいな地層なので、土が白く、山の岩が雪がなくても白っぽい感じに見える。実際雪もかなり積もっていて、冬季オリンピック会場にもなったことのある土地です。険しい山を登ったり降りたり、コーナーもきつく、結構走るのは大変でした。ミッレ ミリアの場合は、一日の走行距離がすごく長いので、大変さの種類は違いますけど、実際どっちが大変かというと、ミッレ ミリアだという感じがしました。


*コルティナの街に入ると、山あいのどこへ行っても、この街の目印となっている教会が見えてきます。
この教会の下から車検が始まり、フィニッシュはこの教会の脇を通りました。


*車検の後、この街をぶらぶら歩いていると、高級なリゾートらしくいろんなブティックがあります。
セレクト・ショップがほとんどですが、フェリージのバッグも置いてありました。


*雨の中チェック・ポイントを通過するフェラーリ。
*ポルシェのスピード・スターは結構上位にくい込んでいました。


*今回現地の日産がスポンサードしていた。フェアレディSR311も会場に展示してありましたが、参加車としては、Zが2台出ていました。いずれもイタリア人のドライバーでした。
*参加者は多様で、アルファ・ロメオ、フェラーリ、フィアット・ベースのバルケッタ、マセラティなんかも出ていました。

■今回出場されている方は、ほとんどがイタリアの方で、何度も出場している強者ばかりでした。

ミッレ ミリアですと、公式上終わった1957年までに出場した車しか出場資格はないのですが、このレースは、日本のダットサン240Z、フェラーリのディオのような比較的最近のモデルも出ていました。イタリアの50年代のフィアット・ベースの小排気量のバルケッタも何台かでていて、どちらかというと、バルケッタ向きのレースだと思いました。

と言うのも、ぼくのような屋根のある車は、登り坂のコーナーでは、屋根がさえぎって先が見えなくて、その分走りづらかった。オープンの車だと、先々が見渡せるので、こういうイヴェントでは走りやすいんだと思いました。

初日(4日)はほとんど雨が降っていたので、オープンの人たちは大変ですよね。スリップ事故もあって、何台かはぶつけたりもしてました。ぼくはなるべく事故だけはしないように慎重に走ってました。